知らないと恥ずかしい?「手水舎」の正しい使い方と参拝マナー【神社の作法完全ガイド】
お正月や旅行先で、ふと立ち寄る神社やお寺。神聖な場所で身が引き締まる思いになりますよね。でも、いざ参拝しようとした時、こんな風に思ったことはありませんか?
「手水舎って、どうやって使うのが正解なの?」
「お賽銭はいくら入れるのがいいんだろう…?」
「参拝の作法、自信がないな…」
実は、多くの人が正しい参拝マナーを知らないままお参りをしていることがあります。正しい作法を知ることで、より清々しい気持ちで神様や仏様と向き合うことができるはずです。
この記事では、神社やお寺を訪れた際に役立つ、参拝のマナーと手水舎(てみずや)の正しい使い方について、わかりやすく解説します。
手水舎の作法|清めるのは「手」だけじゃない!
手水舎は、参拝者が身を清めるための場所です。心身を清めることで、より清らかな気持ちで神様や仏様に参拝できるとされています。
【手水舎の正しい使い方】
右手に柄杓(ひしゃく)を持つ:柄杓を右手に持ち、たっぷりと水を汲みます。
左手を清める:汲んだ水を少しだけ左手にかけて、洗い清めます。
右手を清める:次に柄杓を左手に持ち替え、右手を清めます。
口を清める:再び柄杓を右手に持ち替え、左手に水を少量受け、口をすすぎます。柄杓に直接口をつけるのはマナー違反です。
柄杓の柄を清める:最後に、残った水で柄杓の柄を清めるように、柄を立てて水を流します。
柄杓を元の場所に戻す:柄杓を伏せて元の場所に戻します。
これら一連の動作は、すべて最初に汲んだ一杯の水で行うのが正しい作法です。
意外と知らない?参拝時の基本マナー
手水舎で身を清めたら、いよいよ本殿へ。お参りの作法にも、いくつかのポイントがあります。
鳥居をくぐる前に一礼
鳥居は、神社の「聖域」と「俗世」を分ける境目です。鳥居をくぐる前に、神様への敬意を表して軽く一礼しましょう。帰りも同様に、鳥居をくぐった後に社殿の方を向いて一礼します。
参道の真ん中は歩かない
参道の真ん中は、神様の通り道とされています。参拝者は、真ん中を避けて端を歩くのがマナーです。
「二礼二拍手一礼」の作法
お賽銭を入れ、鈴を鳴らした後は、「二礼二拍手一礼」の作法で参拝します。
二回お辞儀:深く二回、頭を下げてお辞儀をします。
二回柏手(かしわで)を打つ:胸の前で、手のひらを合わせてから少しずらし、二回パンパンと拍手を打ちます。
お祈り:願い事や日頃の感謝を心の中で伝えます。
一回お辞儀:最後に深く一回、お辞儀をします。
よくある質問|お賽銭はいくらがいい?
「お賽銭はいくら入れたらご利益があるの?」という疑問を持つ人も多いでしょう。お賽銭は、神様や仏様へのお供え物です。金額に決まりはありませんが、**「ご縁(5円)がありますように」「十円(十分)ご縁がありますように(10円)」**などの語呂合わせで、5円や10円を入れる人が多いです。
大切なのは、金額ではなく、神様や仏様への感謝の気持ちです。自分の気持ちを込めてお供えすれば、金額の大小は関係ありません。
まとめ|マナーを知れば、もっと心が満たされる
参拝のマナーや手水舎の作法を知ることで、ただお参りするだけでなく、より深い気持ちで神聖な場所と向き合うことができるようになります。
これらは、決して難しいことではありません。ほんの少しの知識と、神様や仏様への敬意があれば十分です。
正しい作法で心身を清め、清々しい気持ちで参拝すれば、きっと心が満たされ、晴れやかな気持ちになれるはずです。